本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

単行本で買うのは、初めてかも?

ほしおさんの新作です。

先に、柚木さんの「風に立つ」を紹介してんのやけど
ほしおさんのこの作品も、似てます。
伝統工芸職人に弟子入りする云うのが、同じ。
何を学ぶか? 「それは自分の生き方」
みたいな事です。

まぼろしを織る

我が家の尾張一宮も、元々織物で栄えた街で、例に違わず
僕の両親は自営業で撚糸業をしてました。
せやから、糸に関する事は、この作品成らずも
ほぼ知ってます。機織りはもちろん、生糸に関する事も
化繊に関する事も。
子供の頃は、親たちの在所や本家も同じ職業やったり
機織屋やったり
紡績工場務めやったり、読んでると知ってる単語
専門用語ですかね。それ知ってる思って。
機織りがどんな大変か(機織りで一番大変なんは
経糸通しやけどね)
そんなんも、よう分かるねん。

人はね、生きてる事に意味が有って
常に迷いながら生きてる云うのも、別になんら普通の事
だけど、そんなんでは、「あかん」思う事も有るやん
「意味のない人生や」とか
「社会に貢献出来てへん」とか
「嫌われてるんちゃうか」とか
そのマイナスな考えこそ、人間やから起こるねん
そんな肉食動物やったらやで、迷ってたら自分か狩られて
しまうから。
迷い=死 殺伐やろ。 そんな場面がトラや、ライオンの
住む世界で、何度くらい有るんか分からんけどや。
人は、考える力が有るから、殺さへんでも
死なへんでも、生きる方法見つけられるやん

ま~この物語を、読んだらそれが分かるから
ほしお作品なんで、いつもの川越が舞台です
情緒云うと、京町屋の雰囲気想うけど
川越は、行った事無いけど、江戸町屋?賑やかしい
人があふれる、昔の家かな?
個人の妄想です。ええね~住んでみたい。

ハードカバー作品で、結構な厚み
読み切るのに時間も要るけど、三連休でっしゃろ
今から、書店に行ってください。
ほな。