本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

8年目にして11冊

江戸ものの連作作品で、読み続けてるんは
唯一これだけしかあらへん。

鯖猫長屋 ふしぎ草紙11

途中、主人公の恋の話に傾向してた巻も有ったけど
今作も、事件捕物帳が展開されて、めっちゃ面白い
江戸のまち根津権現とか、湯島、云うのは?上野辺り?

11巻も読んでて、いまさら聞くな! 怒られそうやけど

この作品、毎回冒頭ページに地図が、描いてるねん
せやから、起こる事件や、住んでる長屋や、登場人物の
居てる場所を想像しながら読めるねん。
物語を読むのって、自分の中にある程度、映像を想像して
読み進めるから、動きも有るやんね。
当然、人があっち行ったり、こっち行ったりするやん。

人の移動も、道すがらも想像出来るように、
この作品は、仕組まれてんねん。
もっと言うとやね、これ主人公は、絵描きさんやけど
飼ってる猫が、一番の主役やねん。
猫なんて、道を歩く分けや無いから、屋根伝いとか
人と一緒に歩いても、猫だけは、屋敷塀の上を歩く
云うのが、地図で、分るねん。
そんなんが、江戸もの物語でも、他の人の作品とは
ちょいちゃうねんアクション感覚がこの作品には
有るな。

今作は、ネタが「霊感商法」的な「詐欺」の話で
平成時代の詐欺かな? そんな手口まだ、有るかな?
くらいの話やけど
悪い奴の正体が分からん云うのは、物語で語られても
現実でも怖い、言うのが実感できる。

 

田牧さん、まだまだ書かれる思うけど
もう、僕は嵌ってるから、最後まで付き合う覚悟やけど
「詐欺師」みたいやな~この人。