本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

百物語の新作でました。

宮部みゆきさんの、江戸物代表作 続編であります。
もう、何作目やろか? 聞き手の主人公が変わって4作目やろか。
今度も漏れず面白いです。

青瓜不動

家の庭やとか、住まいとは別に畑を持ってはるとか、借りてはる
云う人なら、若しかすると「青瓜」を育てた事
ある人も居てるかも?
畑云うのは、毎年 種や、苗を植えたら、作物出来る分けや無くて
「連作」云うのが出来やん事の方が多くて、
必ず、次の年は、畑を休ますいう事が必要やねんね。
その事とは別に、土地によって作物が育たへん土云うのも有る。
赤土とかもその一つやろか?
この作品の最初の話は、その対処法に「青瓜」を
云う話で、怪しい物語。

この作品も、あやかし話が4話で、百物語の六十話くらい到達したやろか?
一つ、話が名物「白黒の間」で、語られてへんけど。
(ネタばれ)
宮部さんの江戸物は、すべてあやかしい話で、
ブレが無い、そんな中この作品は、妖怪みたいな、化け物が
出てこない初の試みでは無いやろか?
他の作家さんの作品は、江戸物いうたら、人情ものか
捕物長か? 云うのんが多いやん。
せやから、匹敵する、対抗馬的存在が無いから
なかなか、宮部さんのあやかし物語の説明、言うのが難しい。
漫画なら表現出来るけど、実写は難しい云うレベルの話やな
やったら、ホラーに成りがちやろな。
映画にしても鑑賞に値せんかも。

人はやっぱり、何かの助けが必要で、一人では、生きられへん
どんな形で有れ、それが若しかしたら、あやかしな物であっても
支えてくれる人に、頼ったらええのよ。
楽もしたらええのよ。幸せに暮らすための手段やと
思ったらええのよ。 と、感じる作品やった。

ま~それでも、宮部さんのハードカバー作品は
長い。分厚い本。重たい本。
読むのもしんどい、最初スピンが何処に、挟まってるか
分からへんやった。「ねじれてた」(笑)

面白いのは、受けあいます、どうぞ本屋に行かれては?