本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

個人的に、お茶を点てて飲んだりするので

茶碗が割れたら、直したい思うねんけど
名の有る作者の茶碗なんて、我が家には無い。
どなたの作品なんかも、実際分らへん。
それでも、抹茶茶碗ってのは、それなりに風があるんで
割れたからって、簡単には捨てられへん。

勿論、ほかに大事にしてる、玩具やったり、
大事に使ってる家電品やったり、道具やったりも
そうやけどね。
使い捨てみたいな使い方は、した無いし、直したい言うのは
物を大事にするいう事だけや無いやんね。

金をつなぐ (北鎌倉七福堂)

古くは、鎌倉時代から有ると云われる、日本の伝統技法で
陶磁器や、漆塗道具なんかは、「金継ぎ」言う手法で
割れや、ひびの修繕が出来る。
知ってるけど、実際見たことは無いし、我が家には
そうして直した食器は置いてへん。
たいがい捨ててしまってる。勿体ない云う事は無い
「断捨離」やからね。

しかしながら、この「金継ぎ」言うのは
手間も掛かるし費用も掛かる、そこまでして
直すには、やっぱり、その品物に価値や
想いが有るからなんよね。作中にも書かれてるけど
「伝統」言うか「親から子、子から孫へ」
引継ぎ受け継がれて残されてきた系図を表すものやったり
それこそ、世の中に一つしかないもんが、
壊れた時、何が何でも直したい。
その事が、意味する「直す」とか、「継ぐ」のは
ほんまは直される物だけやなくて、「人の心」
そんな物語が、描かれてます。

前に、ほしおさなえさんの、作品にもこの「金継ぎ」の
物語を紹介してますけど、似てます。
用は一緒でした、山本さんも、ほしおさんも
「金継ぎ」言う伝統技法には、「人を繋ぐ」
言う大きなテーマが有るよって、言われてる
思います。

 

ええ話ですさかい、どうかお手に取って読んでみて。