ほしおさんの、集大成作品、5作目。
皆さんは、どなたかお身内の方を、見送られた事は有りますか?
御親族で、参列や、葬儀場で、遺骨拾いをされた事は
有ったりしますかね?
僕は、両親二人とも、既に見送りました。早13年にも成ります。
それもその後、立て続けに母や親父の兄妹が、
亡くなって逝って
もう、残ってるのは、3人。大家族で育った親たちやけど
残った者が、親世代を見送るんは、役目なんでね。
そりゃもうしゃーない。悲しいとか、寂しいとか有っても
受け入れへんと、何時までも、悲しいでは居られへんさかいな。
せやけど、人ってのは、生きてる時も、亡くなってからも
もっと言えば、まだ、生まれてへん種も無い時から
誰かと繋がってるんや、言う事が・・この物語に描いてるねん。
毎回、ほしおさんの作品は、僕の中に、訴えて来て
どや、ぐっと刺さってるか! 言うーて。問いかけられる。
今度も、「生と死」「縁と血」どっちも反するもでは無いと
教えられて。
分っちゃ居るつもりやけど、改めて、そでっか。と。
皆さんも、今、目で見て、生きてる現実だけが
人生ではない、その前も、その後も、ほんまは有るねんで
と、考えてみて下さい。血縁ばかりでなく
先祖の、先人の想いを、どう後世に繋いでいくか
考えてみて下さい。
そして、去り行く人を見送って上げてください。
その人の、思いを受け取って上げて下さい。
西方浄土に、平和でお暮しに成ってはりますから、
南無阿弥陀仏と御念仏を唱えて
まもなく来る、お盆には、自分の家に迎えてあげて下さい。
積もる話も有りましょう、聞いてあげて下さい。
それが、幸せと言うもんです。