亡くなられたご家族の遺品の整理(処分)した事は有る?
特に、親の遺品整理ほど、大変な事は、無いで。
僕も、二人分やったからね。
紹介する、この作品は、「同感、全くや!」思いながら
読みました。
谷垣さんの作品を紹介するんも、お初やね。
僕、今、還暦やけど、僕らの親世代云うのは
日本の好景気時代の割に、各家庭には、まだ、物が行き渡る前
せやからね、人様からの貰い物やら、使い終わった容器なんかでも
捨てられへんのやね。
なんでも、取っとく云う人が、多くてね、我が家も例外無く。
下手に好景気やから、色んな所から、粗品たる景品を
ようさん貰って来てんな。
銀行も、そうで、定期預金をするだけで、ラップやティッシュや
はたまた、年末には、お歳暮なるものまで、くれはった。
せやのに、そんなん直ぐに要るもんちゃうから、押し入れの
肥しに成るだけやってん。
もっと、大きな遺品は、母親が、嫁いでくる時に
嫁入り道具で、持ってきた、布団や、大きな家具と
その中にある、高価な着物。(愛知やからね、大型トラック3台分)
ともかく、押し入れも、箪笥も開ければビッシリ詰まってねん。
「これ、捨てんのか?」
「買ったとき、なんぼしてん?」
勿体ない。まだ使えるやん。これ、あの時使ったな~言う思い出。
これ、何処持ってったらええの?
そう言う迷いや、面倒さが、「捨てる」言う意思を
妨げんねん。
大量の物を目の前に「茫然自失」言うのは、この物語の
話、そのものやねん。
せやからね、皆さん、常に持ち物は少なく
必要最低限に、しとくべき、思い出は、心の中に整理すんねん。
「要らへん!」言うの、学校の工作で作ったもんなんて・・・
題材が、「姑の・・」やから、女性の持ち物で
大量に有るんが、洋服。まるで、「ブティック」のごとく
クローゼットに持ってはる人、居てはらへん?
「その服、何時着てん?」「クリーニングは、何時したの?」
「この、似たような服は、なんで買ーた?」
なんて事に、なってへん?
もう、古着屋に持って行き!
そんな、話が満載。
なんやけど、この遺品整理は、やっぱり残った家族でやるんが
ええ思う、理由は、この物語の中に書いてるから。
自分の、終活考えてる人、近い内に、親を見送る日が迫ってる人
是非、本屋で手に取って、読んでみてや。