本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

コロナが、小説の中にまで

更には、物語を終わらせるネタにまで成ってしまうやなんて

なんか、残念さを感じてまうな~。

この作品、ほしおさなえさんの紙屋シリーズ5作目です。

ですが、これで、完結なんかも知れへん。

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紙屋ふじさき記念館5

とある企業の歴史を綴る、記念館なる、施設で働く人の物語

仕事の日常と、その仕事に関わる関係取引先やら
強力してくれる人達、または、そこから繋がる様々な人達

皆が、一つのアイテム「和紙」に集う人達。

これまで、ほしおさんが、出されて来た、他のシリーズ作品にも

関わるこの作品は、集大成なんや、思う。

せやけど、それすらも、「コロナ」は、ほしおさんの気持ちを

萎えさせてしまったんやろか?

ここで、終わりにするきっかけを作ってしまったんやろか?

最後は、ほんまに中途半端に、エンディングを

書かれてる感じがする。

続ける気合が有れば、幾らでも、ネタは浮かびそうな題材やのに。

 

日本には、伝統的な民藝なるものが、いくつも有るが

手作りであるが為に、伝承する人の高齢と、需要の少なさで

衰退の一途をたどってる、人間国宝やら、文化遺産やらに

指定したり、様々な方法でそうしてるけど・・

継ぐ人が居てへんやったら、やがて途絶える。

理由は、変る効率的な品物が有るからなんよ。

味わいとか、手作りの個性やとか、1品物いうのの価値は

高いけど、誰もがそれを必要とせんかったら。

乗る人のいない、ローカル線と同じやねん。

失くしたら、困る思うなら、「買え!」と

僕は、言いたい。廃線になると困るなら「乗れよ!」と

僕は言いたい。

なんで、そんな簡単な事が分からへんの?

しかしながら、人ってのは、便利を知ってしまうと

もう、手間のかかる事に、戻られへん言うのが現実なんや

思う。悲しい事や、昔は出来たのに、今は出来へん。

云う事や。

 

ほしおさんの、紙シリーズ最後かもしえへん

若し、読まれてた方は、今作は、必読かも知れへんよ。

悲しいお知らせでした。