どうなんやろ?ほんまに居てるんやろか?
でも、どうにも成らん悪人は、居てる気もする。
この頃の犯罪者言うかね、事件の報道を見てるとね
「殺人」なんて、ゲームの様にやってるやん。
犯人に、殺した、言う実感は有るんやろか?
中山七里さんの作品なんで、当然ながらミステリーやけど
テーマは「贖罪」犯した罪に向き合う言うか、
どないしたら、償いが出来るんか?殺人の償いとは
どう云う事か? 僕には、分からへん事や。
そんな、殺したいほど憎む、言う相手も居てへんし
そうなる前に、改善策をいろいろ試すやろし
まずもって、これまで、そう言う環境に置かれたことが無い
でも、心底悪人やったら?
この物語の様に成るんかね? 主人公の弁護士は
贖罪を果たそうしてるみたいやけど・・
しかし、中山さんってのは、こう言う悪を
何処で、思いつくんやろ? 経験してるはずは無いやろから
どっかの受刑者にでも、聞いたんやろか?
それこそ堀の中に居てる人、全員にインタビューしたとか?
なんや、怖いわ~。自分に近い人に、こんな悪居てたら
生きた心地せんもん。
しかも、この物語、何処まで、悪に上塗りする?
みたいな、どんでん返しが、繰り返される。
読むには、驚かされるばかりで、ワクワク感は有るけどね。
せやけど、こんな人間には、成りたくない、言う
反感意識も残るよ。
しかしながら、七里さんの作品です。
特徴的な、テンポの良い作品です。
「人殺し」や、その描写が、苦手な人には
お薦めできません、ジャケ買いせんように。
止めときなはれ。