本屋の平積みでも、これは、さりげなく目立つタイトルで。
初めて知る、作家さんで、垣谷美雨さんの書いた、小説です。
これ、小説なんやで、エッセイちゃうねん。
僕、このタイトルで、よくぞ書けるな~、思てん。
これね、世相には、乗ってるよね。時勢云うのかね。
事故のニュースが、流れる度に「高齢者」の年齢や、認知症の症状が・・って
記事になるくらいやから。
そりゃな、ネタとしては、飛びつきたいけど。
書いたら、物語や無くて、ドキュメントやん。
作品の中身は、言うたら、ほんま、読み始めは、なんや、テレビの討論番組に
運転止めへん親を持つ、ご家族が集まって、話してるみたいな・・
実話を素に、再現ドラマ的な? そんな序盤やねん。
せやから、苦労した。なかなか読み進められへんやった・・
正直、つまらんな~思てん。
せやけど、掴みには失敗してるけど、本題に入ってからは、このタイトルが
間違いや無い事を、感じられる。
主人公が、親父の運転を、止めさす為に、行商になんねん、ちょー話題になったやん
「巡回スーパー」云うの?軽トラで、お店の商品積んで、売りに回る人。
あれに、成んねん。
昔、僕たち子供の頃は、何でも、行商に来てたやん。
その人達が、いわゆる御用聞き。
それこそ、酒屋さんやのに、子供のお菓子も車に積んでて、来ると偶には
親がなんか、買ーてくれたりしたやん。
お豆腐も、クリーニングも、それこそ、竿屋さんやったり、ロバのパンやったりね
商店街の近くに住んでたら、そりゃ、歩いて行ったら買える人も、居てたやろけど
我が家の付近も田舎やったから、田んぼなら有るけど・・
店は、八百屋さんだけやったから、チャリンコで、買い出し行く云うのが、普通やった
それが、スーパーが出来て便利になると、
行商云うのは、無くなってしまって。これが、山間部なんかの田舎やと
深刻で、スーパーに行くのに、車が無かったら、行かれへんやん。
せやから、お年寄りが、「死ぬまで、車には乗る」言うのも、判るやん。
その乗りたい車も、現状は、ガソリンスタンドも無くなって・・
困窮する田舎も増えてるけどね。だから、乗るの止め!って、言えますか!
この作品。物語やけど、本質を突いてる現実を語られてる思うねん。
自分も、今年59歳に成るんで、還暦前やけど、何時まで車に乗れるんやろ?
やっぱり、運転に自信が無~なったら止めるべきなんやろけど・・
その時は、今、我が家の付近を、走ってる名鉄バスが、頼りなんやけど・・
名鉄は、潰れやん思うけど、バスも赤字路線多いしな~廃止云う事も
視野に入れてへんと、あかん様になるんやろね。
公共機関云うーても、会社は、儲からへんやったら存続出来やんもんね。
益々人口減少が進む中、どうなる事やら、先細りの社会にどないして
生きて行くべきか、今が考え時なんかもしれへん。
この本で、少し皆さんも、考えてみては、どないでしょう。
せめて、自分は、何歳まで、運転続けるか? だけでも。