タイトルは、「さよならの儀式」
これで、ハードカバーは、何作目かな~?60?70?それくらいは
有ると思う。
しかも、宮部さん、どんどん進化してて、読者の理解の及ぶ範囲を越えて来てる。
この作品は、全8話の短編集
8話は、全て別の話で、繋がりは無いけれど。
タイトルの「さよならの儀式」は、文半の物語で
ロボットが、もし、人間に近いヒューマノイドになった時。
壊れたロボットを、人は簡単に捨てられるだろうか?と言う問いかけに
今の自分達は、ちゃんと答えを出せるやろうか?
文頭の、物語は、虐待を受けて育った子供が、保護されて
親から離れた生活で、新し希望のある人生を歩み出した時・・
また、産みの親に遭う事になったら・・
その人は、過去を捨てて理性を保てるだろうか。
育ての親を最後まで信頼できるやろうか?
文末の物語、道を間違った人間が、若しも人生をやり直せるとして
体と脳を、人工再生した体に移植して、これまで生きた環境とは違う環境で
育ったとしたら、同じ間違いを起こさずに生きられるやろか?
そんな、作者、宮部みゆきさんの問いかけに、僕は、真剣に悩んでしまう。
この作品、SFでもミステリーでも、サスペンスでも無い。
ヒューマンな作品で、新境地なのか、宮部さんの頭の中に入って、みたーなったわ。
なんかね、今生きてる宇宙って、ほんまは、誰かの作った作品なんちゃうか?
思える時が有るねん。40億年前のビックバーンで、宇宙は拡大してる、云うけど
ほんまは、丸-るいガラスケースの中に有って。誰かが、そのケースの外から
眺めてるんちゃうか?って。
僕ら、人間も地球も、太陽系も、ほんまは、ちっちゃい蜘蛛の巣くらいなんちゃうか?って。
この作品、読むと、僕が、書いたこの最後の部分、理解してもらえる思うけど
そんな、作品でした。
僕は、宮部さんに、心酔しきってんで、偏り過ぎやからな。
皆さんは、冷静な判断を。( ^ω^ ) そして、いつも通り
本屋の平積みを、見かけたら、どうか手に取って見て下さい。