本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

「自分が、生きてる意味」考えたりする?

普段、こんな事、頭にしながら生きてなんて、居えてへんよね。

必要も無いから。

せやけど、なんかで、挫折を味わったら、考える事もあるやろね。

例えば、今やったら、就職が決まらへんやったとか、

入学試験に不合格してしもたとか、

若しかしたら、今期決算で、会社が潰れてしまうとか。

そんなとき、悔しいけど、自分を見失わん為に、この作品を読んでみて欲しい。

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三ノ池植物園標本室

これね、タイトルだけ見たら、そんな挫折とは無関係な、人情物語のキャリア話

みたいに思えるけど、中身は、全然ちゃうねん。

ただ、主人公が、この標本室にバイトで入った言うだけのタイトル名。

物語は、この主人公が、このバイト先に近い公園の近くに、古い家を見つけて

住み始める云う所から、始まんねん。

住み始めてからの、主人公の生き方や、この住まいの元々の住人であった、過去の話と

元の住人と関わった人たちの、今とを結ぶ時空を超えた繋がりを、

ミステリー要素満載で、書かれてんねん。

それが、深い。

元の住人は、天才書家の一家で、天才が故の苦悩が招く、顛末があって廃墟になる家

その家に住む事になった、主人公、風里(ふうり)さんも、

ある種の特異な人であったが為に、元の住人の過去に、引き込まれて行くねん。

しかも、現在の主人公に、繋がってる人も、元住人に、繋がりがある。

それが為に、天才の苦悩を、今、生きてる人も、悩み苦しんでる云う連鎖。

せやけど、そのまんまやったら、終ってしまうやん、抜け出すねん。

生きるために。

そんなん話よ。

この小説、最近よくある、場面転換の早い、書き方で、多少読むのに難しい面もあって

前項と、全く違う話が、繋がってへん様な錯覚をしてしまう所もあるんで

なかなか、難しい小説ではあるねんけど。

作家のほしおさんは、この小説は、言葉をテーマに書いてはる思うねん、せやからね

文中の、1文を、拾って読むだけでも、色んなええ言葉が、散りばめられてるねん

そこが、息詰まってる人、苦しんでる人に、僕は、読んで欲しい思うねん。

ともすると、挫折を、変に勘違いして、よからん行動に移す人居てるやん。

人に迷惑かける様な人。

そうならん為にも、これを読んで、行動を諫めて欲しいね。

 

そうそう、僕は、ほしおさなえさんの、作品を読むんは、これで2作目

もう一つ、写ってる本の帯に、書いてる、「活版印刷、三日月堂」云うのも

お勧めです。こっちは、4月から、転機になる人、例えば

就職1日目とか、転職しはった人とか、入学した人、それとも、終活しよかな?云う人

はたまた、結婚する人とか、新しい生活に乗り出そう云う人に、お勧めです。

是非、本屋で、探してみてください。

なんや、出版社の廻し者みたいですけど・・全然関係ないですよ。

ただの、本好きなだけやから。