本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

新年最初に、相応しい思って。

新年あけまして、おめでとう、ございます。

御年賀、言うたら、お便り、でっしゃろ。年賀状。

今日、ご紹介する作品は、手紙が、題材です。

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拝啓 彼方からあなたへ

若しも、友達から

「自分が、死んだら、この手紙を投函して欲しい。」言われて

託されたら。

若しもって、言うーても、そんな縁起でもない、死なへんやって

出したらええやんけ。思うやろ。

まるで、間もなく死んでしまう様な、話せんでーって、友達やったら云うやん。

託した友達は、今すぐどうこう言うってる話や無いねん、お互い歳を取ってしまっても

言う事やってん。

こんな話から、疎遠になるほど、離れてしまった、友達が、亡くなったと、知らせが。

此処からの話が、ほんまに、友達を思う、優しいドラマが描かれて、

ただ、友達の死因が、「自殺」云う、ちょっと疑念もあんのやけど

おおむね、亡くなる人から、贈られた人を思う、ええ話やったんやけど・・

この物語、それでは、終らん話やったんよ。

タイトルから想像出来へん、サスペンスやってん。

なんと、友達は、「自殺」や、無かった。そして、亡くなった友達から

手紙を託された、友達に、「便り」が届く。そこに書かれた、彼女からの告白とは・・

 

作者の谷さんは、手紙、言うアナログなツールに、読む人だけに伝えられる、

深い思いを伝えたかったんやな~思った。ええ作品やったよ。

サスペンスそのものは、それほどのトリックも無いけど、

手紙と人の心の揺れ動きの、とらえ方が新しい。