記念すべき、2年目の作品は、米澤穂信さんの「Ⅰの悲劇」
なんや、昔聞いた様な、タイトルやな~思うけど・・
まま、それは善しとして、この作家さん、つい最近の作品で
「本と鍵の季節」言う作品が、本屋さんで、売れててんけど、先に
こっちの作品を読むことにしました。
これはね、行政、とある田舎の市の職員の話なんやけど。
少子高齢化や産業の無い町や、村、市の過疎化を取り上げた、切実な問題を
ちょっとサスペンスな物語で、読み手に問いかけられた話やね。
僕は、一宮市の土着民で、外の土地に住所を移した事は無いけれど、
今住んでる地域も、一つ間違えば、同じ道を辿るかもしれへん現状やねん。
自分の家の有る地域は、周りを見れば、全員高齢者。
若いもんは、みんな都会に出てしもて、残ってるのは、親だけやからな。
これで、誰も住まへん様になった、街を、どうやてÞ再生したらええのか?
若しくは、もう、このまま消滅させた方が、ほんまはええのか?云う話や。
この物語では、Iターンって、都会の人を、田舎に呼び寄せて、住んでもらおう
そしたら、また、活性化するんちゃうやろか? 云う試みなんやけど、
実は、市の本意は、その逆で、もう人なんて住まんで欲しいねん。
だって、そんな田舎の誰も住まん様な、村の為に、ただでさえ少ない予算(税金)を
使うんか!、云う話が、本筋なんよ。
僕もね、個人的には、そう思ってる。町は小さく纏めて、
広がらへんと、中心部にだけ住んでもろて、農業従事してるひとには
街から、郊外の土地に行って、耕作してくれってね。
もちろん商業地は、中心地だけ、工業地域も、郊外。
そう言う街に成れば、効率のええ街になんのにな~、思ってる一人なんやけどね。
そんな事を、問うてるわ、米澤さん。
次は「本と鍵の季節」紹介しますさかい、待っててな。