長編小説を読んでました、今しがた、ようよう読み終わって
仕事の負担が、これからは、ちーとは軽減するやも、しかしながら、まだ、文庫が3冊
平積み状態で、待機中。
では、その長編小説を、紹介します。
僕は、歴史と言うものには、どうも馴染めへん所があって、
帯に、ちょっとでも、古い話が書かれてたら、手に取る事は無かった思うねんけど。
この小説は、時代は、昭和初期、226事件に至るまでの、とある伯爵家族の女性と
その女性の、親友が、富士の樹海で、心中死体となって発見されるところから始まる
物語。
戦争に突入して行く日本の姿、と、血気盛んな、青年将校である、伯爵の息子と
その兄の、姿に、恐怖や、疑念を持つ、妹が、亡くなった親友の事件捜査に、
乗り出す姿が、克明に描かれて。
また、彼女を支えて一緒に事件を追う写真記者の女性、
今で言うなら、キャリア・ウーマンな女の感情や、恋心も、書かれてる。
伯爵の娘と言う、貴族の高貴な、日常と彼女の男勝りか、達観した心理状態も
事件捜査と、関わる人間や、亡くなった親友に、寄せる思いも、
事細やかに書かれてるので、
まー長い。そやけど、この小説、作者の奥泉さんの気遣いなんか?
これまた、細かく文説が区切られてて、
今日は、ここまでと、時間を決めて読み進められるのが、本の分厚さの割には、苦痛は
少なかったやろかね。ただ、持ってるのもしんどい本の重さ。
この作品、結末は、いかにも、簡単。えー、ここまで来て、これだけの事?
言うくらいの、あっけなさも、ちょっと変わってるかな。
きっとそんな事は、どうでも良かったんやろね、作者の気持ちは、別にある気がする。