宮部みゆきさんを、ず~と読んで来てるので、ファンタジー作品でも、
まるで、子供作品なんて幼稚さの無い物語云うのも有るんやー、とは、
分かってましたが、今日、ご紹介する作品は、ちょっと違います。
まるで大人の作品です。でも、ファンタジー。
「熱帯」と、タイトルですが、
物語の舞台のほとんどは、「京都」です。
それと物語の多くの部分が、「千一夜物語」にまつわる、お話です。
でも、話の基本をなしてるだけで、完全なるオリジナリティーを感じる作品です。
序盤の物語の進行と、中盤の物語、そして終盤と、
これが、はっきり区切られてる様で、最後まで、序盤の物語に繋がっている
もっと言うなら、リンクして、ループして、謎だらけ。
って、「あんた、何、言ってるか、判らへんやん!」
言われそうな、感想ですけど、物語の内容を、此処に書いてしまったら
これから、読みたい人に、申し訳が無いから、書かかれへんのです。
とにかくそう言う作品なんです。
読み終わって、この作品、作者の森見さんは、アニメドラマ化を狙って、書いてはるのかな?
と、思える様に、細かく文節を区切って場面展開されてます。
途切れるのではなく、時系列に並べてある様に感じます。
また、大きな場面展開で、先ほど、序盤、中盤、終盤と、書きましたが
ほんまに、はっきり区切れます。それが終盤になると、これ、どない落としどころを
付けるんか? と、読んでる自分が、疑問を持つようになって来る
完全に主人公に引き込まれてしまうねん。
そして、エンディングで、あーやっぱ、そうなるんか~と、安心するねん。
でもその時には、また、最初のページに戻ってるんよ。
ファンタジーでよくある、秘密の扉的な、作品云う事です。
そこは、読まなきゃ始まらへん、冒険への扉云う事なので、此処に、作品を
ご紹介しました。