同じ喫茶店から始まり、同じ人達のまた違うお話。
京都と、東京と、シドニーにまでわたる人脈で、描かれる
チェーン・ストーリーの柔らかくて、華麗で、安らかな
「はんなり」した物語。
ココアで知り合う縁が、お抹茶にも引き継がれ過去から永遠に続く縁。
人の繋がり言うのは、親子とか、兄弟とか、血縁見たいな繋がりは
分かりやすいし、普通は濃い繋がり、思ってるけど・・
それ以外の、友達とか、仕事仲間とか、サークルとか
ご近所とか、はたまた、ママ友? 誰かを介した知り合いって
そう言う関係の人ってのは、深くは無いのかも知れへん。
でも、居てるから安心で、生活の支えにも成って、
その人が、目標に成ったり、憧れになったりもする。
「これも、何かの縁」とは、よく言うけど。
みんなその輪の中に、納まってるんやないか?思うねん。
この青山さんの作品には、人の縁と、この和や、輪がもたらす
「希望」が、穏やかに、そして、はんなり艶やかに書かれてます。
この作は、月分け文節形式でしたけど、チェーン・ストーリーは
前作同様、読み易くて、直ぐに読んでしまえるのに
自分の中では、ゆっくりした時間が流れた感じがするねんで。
「癒し」とは、こんな感じの物ちゃうかな?
どうか、前作で、紹介した「木曜日はココアで」と、
一緒に買って、読んでみてください。
あなたに、ゆっくりした時間を、提供します。