本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

骨董商シリーズの最終巻

北森さん、もう生きてはらへんから、この作品は

もう、続くことが有らへん。なのに、今作では

解決してへん物語が・・・

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瑠璃の契り

北森さん、僕と同い年やん、まだ生きやなあかんやん。

今年、還暦やろ。

人生100年時代に入ってんで、早すぎるがな。

 

この作品の主人公は、北森さんの他の作品にも、出てはる様で

これから、まだ読んでへん作品も、読んでいくで。

冬狐堂の、陶子さんが、気になるからね。

 

サスペンス言うと、人が死ぬ事件をめぐる物語、言うのは

定番やけど、この作品は、策士、詐欺師、騙し合い言うのが

メインの物語なので、事件の中で起きる殺人事件も

触る程度の触れ方で、さほど重要度が無い。

それより、登場人物の語り口の中に、ヒントが有り

主人公が、事件解決の手掛かりにしてる。

刑事では無い、骨董屋が抱える問題であり事件で有るが為に

余計な、グダグダが無い。

せやからね、この作品も短編・中編を集めた

1冊に成ってるんよ。

それが、また、物語が簡潔で、ええのよ。

前作1.2巻は、長編では有ったけど。

僕は、3.4巻が、好きかも。

 

北森鴻さん、天才やで。

同い年の、頭の中は、こうなってます。僕も含め。

どうか、本屋さんで、同世代の頭の中を覗いて、見てください。