この作品も、3作目。
千葉の南房総に親の家を引き継いで住む事にした
青年の話。
夏は、海が有るから賑わう別荘地なんて、言うと聞こえはええけど。
住んでる人が、居てるわけや無い。ただのお客さんなんで
過疎に違いない。
同じ様に、南アルプスの有名避暑地も同じで、ま~おしゃれな
ログハウスが点在してたり、白樺の木が家を覆って
日差しが柔らかくて、過ごしええやろ、思うけど。
結局、別荘に人が住んでる訳でもないので
夏が終われば、居てへん人や。
そんな田舎に住んで、生きて行かれるか?言う話よ。
ならば、街に住んでる方が、常に賑わいが有るし
夜遅くたって、コンビニ有るし生活が大分楽やのに。
アウト・ドアー派の人なら、田舎暮らしは、人間らしい、言うやろ
せやけど、イン・ドアー派の人なら、コンビニが隣にある家の方が
住み心地ええ思うよ。僕も。
だけど、何処に居てても、生活の糧が無いと、行き詰まるやろ
田舎なら、物々交換でも、ええのかも知れへん。
だけど、自分が生み出す何かが無いと、交換するものが無い
街中なら、「働かざる者、食うべからず」が、露骨なだけ。
人は、生きる為、糧が必要。それをどこに求めるのか?
生きていく事は、大変やね。だから、面白いんやけど。
ただね、これだけは
「何時までも、有ると思うな、親と金」
この物語のエンディングは、正にこれ。