本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

北鎌倉なら、在りそうな洋館

久しぶりに谷さんの作品を紹介します。
サンドイッチの話と、言えば分かる人も居てるやろかね?
谷さんが、ミステリーか~?と。
なんでも描ける作家さんやったんですな。

で、北鎌倉で、洋館って場所設定で、僕は
三上延さんの「ビブリア古書堂」を、思って風景を
想い読みました。実際見てますけどね、駅もお寺さんも。

あかずの扉の鍵貸します

古くから建ってる家云うのは。その歴史だけ、人の想いや
秘密や、忘れてしもてる史実や、下手したら使われてへんものが
眠ってる部屋とかね、色んな物が其処にはあるよね。
それもね、代々老舗みたいに続くお店の建物やったり
お屋敷やったりでも、そうで、先祖代々守られてる事や
代々の先祖が残したものやけど、もう忘れてる物や、
入った事も無い部屋や物置があったりね。住んでても
そうや、思うねん。
それが、下手すると、住人云うか、持ち主が変わってる
家も在るわけで、そうなると、前の住人が、
何を置いて行ってるとか、分らんやん。
テレビでもやってる、「あかへん金庫」とかね、
鍵も有らへんし、そんなんダイヤルの番号なんて
知るよしも無いやん。
そうなると、そこに何が入ってる? 分からしまへんやろ
でも、興味はあるから、開けてみたい。若しくは逆で
怖くて開けられへんやったりね。金庫や無くても
明けたこと無い部屋とかでもやで。
そんなお話が、この作品。

人ってね、臆病やけど、好奇心は在る言う厄介な生き物やよね
そういう心理描写が、谷さん上手いな~
それと、ちょっと古い家って、やっぱり世間的に観ると
「不気味」とか、「幽霊館」とか、オカルト的な視線で
観るんやね。
そんなもん、何処が「怖い」んや「幽霊」なんて、居てる訳
無いやない、ほんまに居てるなら、我が家の亡くなった
猫や親たちに出てきて欲しいわ。
死んでも会える言う事や無いか。
それが「怖い」か? 足見えてへんからか?
しょーも無い想像してるわ。
世の中、そう云うの好きなんかな?
夏やったらええけど、なんて思てる人

それこそ、毒されてるで。

物語で描くと、怖いものに成るんかな?
そんなミステリアスな、感じも描かれてますよ。
谷さんの新ジャンルなんかも知れへんけど、
これ、長編やし、なかなか、面白い作品やった。
是非、まだ、本屋では平積みに並んでる思います。