本について、話そう。

僕の個人的な、本の趣味を、文書にしてみる

田牧作品、10巻目

江戸物・捕物帖 「鯖猫長屋・ふしぎ草紙」も、10巻目の作品

捕物帖なんで、事件ネタさえあれば

続けられる言うのはそうなんやけど。

鯖猫長屋・ふしぎ草紙10

今更ながら、田牧さんのこの作品。
めっちゃ簡潔で、潔い作品で、池波正太郎さんの捕物帖に

似てるんちゃう? 思う。

文章の書き方が、特に似てる。

話の大筋は、最初の幕で、事件が有って、2幕・3幕と
出来事が有って、それぞれに、解決や、続きが有って
再終幕で、1幕の事件も、すべて解決すんのやね。

事件やから、「犯人が捕まる」言うのは、普通に有るけど
それだけや無くてね、1幕からの、わだかまり

途中幕での、ペンディングやとかね、終幕で語られる。
判り易い、ドラマなんよ。「水戸黄門」?そんなやね。
だから、時代背景は江戸やけど、刑事ドラマを
読んでる感じやな。

池波さんの作品は、長編やから、1幕が長いけど、

田牧さんの、この作品は、ライトノベルが前提で作られてる

物語やからね、幕も、短く簡潔。幕間に、猫談話も有ったりね
とにかく、幕中の文節も、区切りが良くて、ほんまに

読み易くて。良い作品。

 

今回の、作品は、そうね~、自分の過去を顧みて

自分の未来の生き方を決める事が、テーマかな。

あ~もちろん、1巻から続く、主人公の長~い、
恋物語も、書きこまれてるんで、そっちも
何処に行き着くのか、楽しみでも有るよ。

ライトノベルでも、此処まで、書き込めると、
証明してくれてる、田牧さんのこの作品
是非、読んで欲しいね~。